あふネットスクウェア (再刊第1号)
あふネット会報 2005年1月号

目 次

 

 

 

 

 

 

再刊のあいさつ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
2004年の取り組み、2005年の活動 ・・・・・・・・・・・・4
*サポートセンター *グループホーム・デイホーム
*交通バリアフリー(1,日暮里舎人線熊野前駅整備車座会) (2,コミュニティバス )
*障害者IT活用
*特別支援教育
*市民活動推進助成金
*のど自慢大会
*スペシャルオリンピックス
サポートセンター実績報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
グループホーム(文村) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
交通バリアフリー(星野) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22


アートバンクあらかわ
画:小出律子さん
再刊のあいさつ
特定非営利活動法人あふネット
理事長 川口仁志
 
新年あけましておめでとうございます。
特定非営利活動法人あふネットの活動にご理解、ご協力いただきありがとうございます。法人化して2年、サポートセンター、交通バリアフリーなどさまざまな活動に取り組んでいるうちに、あっという間に過ぎたような気がします。
さて、あふネットの活動報告をしていた会報「あふネットスクウェア」は、2003年4月に開所したヘルパー派遣事業所サポートセンターの業務に追われてしまい、2003年6月から休刊状態になっていました。その間、サポートセンターからのお知らせとしてサポートセンター便り「ヴォワラ!」を発行してまいりました。しかし、この「ヴォワラ!」は、利用者・ヘルパーの紹介やサポートセンターの企画したイベントの報告などをしてきましたが、法人本来の活動である街づくりや交通バリアフリー、障害者IT活用などについての報告はしていませんでした。
しかし、グループホーム・デイホームの開設、コミュニティバスの運行、障害者ITサポートセンターの開設、特別支援教育の自主検討会、グランドデザイン(案)への対処など重要な課題はたくさんあり、それらに対するあふネットの取り組みについて、会員をはじめ、協力団体、行政、議会などに伝えることは、今後の活動を深め広げるためにもたいへん重要です。そこであらためて法人用の会報を発刊することにしました。
 サポートセンターの利用者は着実に増えており依然として落ち着かない状況ですが、以前と同様に毎月の発行をめざしていますので、皆様の応援と叱咤激励をおねがいいたします。
contents

経過/趣旨/定款/
事業報告
2003年度/2004年度/
2005
年度事業計画
あふネットスクウェア

概要/ 施設案内/
ヘルパー紹介
サポートセンター通信
「ヴォワラ!」

交通バリアフリー
 
街のバリアフリー
バリアフリーデータベース
 トイレマップ
障害者ITサポートセンタ
概要/主な活動
アートバンクあらかわ
のど自慢大会
実行委員紹介/報告
その他のイベント
 
グループホーム
 デイケアほか

概要/事業計画/ 収支予算/ 経過・設計/見学報告/
○ デイケア/ナイトケア/
タイムケア/交流コーナー

◆障害者支援費制度
◆障害者自立支援法
◆あらかわ安心ネット  

◆在日外国人無年金問題

◆特別支援教育     
◆発達障害者支援法
◆指定管理者制度
リンク
 
■作成スタッフ
2004年を振り返って
      2005年の取り組み

* サポートセンター

2003年4月の障害者支援費制度開始にあわせて始まった居宅介護事業所あふネットサポートセンターは、開設以来そろそろ2年になります。少しずつですが着実に利用者が増え、区内の皆さんに認められつつあるように感じています。
サポートセンターでは一般の事業者が行えないような、単に介護の枠にとどまらない自立支援、社会参加支援をめざして取り組んでいます。特に全身性の障害をもつ人(常時介護を必要とする人)や知的障害をもつ人への支援を中心に行っています。
ただ、まだまだ人材不足、経験不足であり、利用者の要望に応えられていない部分がたくさんあります。今後は皆さんの信頼を得られるように努めてまいりますし、荒川区の中になくてはなら存在になるようにしていきたいと思っています。
サポートセンターの活動については、別途簡単に報告していますので、そちらをお読みください。

* グループホーム・デイホーム

 どんなに重い障害があっても住みなれた荒川の街で暮らし続けたい、あるいは暮らせるようにしてあげたいと願っている人は少なくないと思います。
 しかし、地域で暮らすための大切な条件である住まいと介助(あるいは介護)は十分ではありません。自立しようにも条件の合う部屋はなかなか見つからず、親が高齢化、あるいは亡くなった後に安心して住める場所はほとんどありません。
 そこであふネットは、昨年の5月から重度身体障害者グループホームについて準備を進めてきました。グループホームの場所として予定していた建物もあり、16年度には区の予算に運営補助金も計上していただきました。しかし、都合によりその建物が使用できなくなり、その後なかなか適当な物件が見つからず、外に向かってはあまり経過報告ができない状態でした。
 そういう状況の中で、建築士の文村君をスタッフとして雇い、場所探しから企画設計までを担当してもらい、グループホームとデイホームの開設に向けて準備を進めています。

 現在、16年9月に廃館になった町屋三丁目ひろば館の跡地(建物は残っています)を使えるよう区に要望し、あわせてどのようなグループホーム・デイホームにしたいかをまとめているところです。
 デイホームを併設できるかどうかは、建物の規模によります。私たちの考えているデイホームは、一般的に「富山方式」などと呼ばれている、高齢者や障害をもつ人、子どもたちなど誰もが気楽に遊びにきて1日を過ごせる場所にしたい考えています。特に決まったプログラムを用意せず、いっしょに食事を作る、天気がよければ散歩をするなどその時々に適したもの、やりたいことをやるようにと考えています。また、お年寄りや知的障害をもつ人が子どもの世話をしたり、子どもがお年寄りの話し相手になってあげたりということもあっていいと思います。また、家族のレスパイトのためや、家族が用事のため帰りが遅くなるときなどにも過ごせるようなものにしたいと思ってます。
 デイサービスを併設するのは、グループホームがともすると密室になりがちであること、通所施設とグループホームの往復だけになりがちなことが心配だからです。デイホームを併設することが必ずしも解決策になるわけではありませんが、デイホームはできるだけオープンにし、さまざまな人たちに関われるようにと考えています。

 もちろん、グループホームに住む人の領域を侵すのではなく、グループホームから遊びに来やすくするということです。同じ建物の中のデイホームが行き先になるのではなく、むしろどんどん外に出てもらいたいと考えています。
 また、最初に入ったグループホームに一生暮らしてもいいですし、もっとほかに条件のいいグループホームができたらそちらに移ることができる、あるいは自立生活へのステップとして1,2年入居し、その間に自立生活の体制を整えることもできるというようなものにもしたいと考えています。
 そのためには、グループホームがひとつだけでは足りませんし、一人暮らしを支えるための体制もできていなければなりません。一度にできることではありませんが、まず一つ目のグループホームをきっかけに、遠くの大規模入所施設ではなく地域で暮らし続けるという流れをつくっていきたいと考えています。
 あわせて障害者雇用のひとつとして、グループホーム・デイホームのヘルパーや現業員に障害をもつ人を雇うことも考えています。あふネットの事務所ではすでに掃除やゴミ出し、来客の接待など、障害をもつ人たちが働いていて、小遣い程度ですが収入を得ています。それをグループホーム・デイホームにも広げられるのではないかと考えています。
 グループホーム開設準備の現況については、文村君の報告をお読みください。

* 交通バリアフリー

(1)日暮里舎人線熊野前駅整備車座会

平成14年3月に日暮里駅周辺地区の交通バリアフリー基本構想が策定されてからおよそ3年がたちました。この間、基本構想に沿って改修が進められ、その過程で住民参加が実現しているケースがいくつかあります。
一昨年の尾久橋通り歩道整備に続いて、昨年は日暮里舎人線熊野前駅整備の車座会が開催され、地元町会や商店街の代表の方に混じってあふネットからも数名参加しました。1月、3月、5月、12月と4回にわたって意見交換をおこなった結果、よいものができたように思います。
熊野前駅には、駅コンコースへのエレベーター・エスカレーター、多目的トイレ、ホームドアなど、誰もが使いやすくするための設備が設けられます。しかし、狭い中につくるということもあるのですが、エレベーターが11人乗りと小さなものになってしまったこと、無人のため緊急時の対応がどうなるかよくわからない、都電と新駅との連絡が改善されない(今回の所管とは担当が違うため)など、不満な点もいくつかありました。
 一方、今回は建物の外枠や駅前広場、駐輪場など、大まかな部分について検討してきたため、案内表示、点字ブロック、多目的トイレの中の設備、車両など、さらに使い勝手をよくするためのものは、今後の検討課題です。これらの事項についても、車座会と同様の話し合いの場を設けて、いっしょによりよいものをつくっていきたいと考えています。
 また、駅構内と駅前広場のデザインは、商店街や尾久の原公園、保健科学大学なども含めた熊野前駅周辺のイメージをどう考えるかによって決まってきます。それぞれがバラバラにバリアフリーの設備、景観つくりをしても、決してよいものにはなりません。
あふネットとしては、今後は単にバリアフリーを訴えるだけではなく、景観、デザイン、産業活性も含めたトータルな街づくりに取り組み提案していきたいと考えています。あわせて、バリアフリーのデザインこそ美しく安らぎのあるデザインであるということを訴えていきたいと思います。

(2)コミュニティバス

 コミュニティバスは、路線バスでは実現できない、地域住民の交通の利便性を高めるもの、また街おこしにつながるものとして全国各地で導入されています。しかし、その中には赤字で運行されているものや、ノンステップでもリフトつきでもなく、車いすの人の乗車を拒否するようなものもあります。
 昨年1月、秋に運行予定のコミュニティバスについて当時の管轄であった政策企画課と意見交換を行い、ノンステップ車両を要望しました。その結果、三菱自動車のノンステップバスが導入される計画でまとまったようでした。ところが三菱自動車の欠陥車問題により、計画が白紙撤回されてしまいました。あわせて運行事業者についても再度決め直すことになりました。
 現時点では事業者も車両もわかりませんが、たとえどこの事業者が運行しようとも、車いすの人、片マヒの人、高齢者、子どもなど誰もが乗りやすくするようにノンステップバスを要望するとともに、車いすの固定装置その他車内の装置、バス停などについても、関係機関と相談し、「コミュニティ」バスの名に恥じないようなものにしていただきたいと考えています。
 交通バリアフリーに関しては、星野くんの報告をお読みください。


* 障害者IT活用

たとえば手が自由に動かせないために字をかけない人は、入力機器を利用したパソコンを使うことで、自分の思いや考えを表現することができます。視覚障害をもつ人にとっては、パソコンの画面の字を大きくしたり音声読み上げソフトを使うことで、電子メールやインターネットが使うことができ、情報交換の場が広がります。聴覚障害の人にとっては、携帯メール、電子メール、あるいはチャット、デジタル放送の字幕、テレビ電話などによって、文字や手話によるコミュニケーションや情報保障が広がります。パソコン関係だけではなく、福祉機器の多くにはITが使われています。
 障害をもつ人にとって、自分の考えを表現したり、情報交換をしたり、あるいは就労につなげたりと、ITを活用することによって可能性と生活の幅が大きく広がります。うまく利用できれば、障害のない人以上に役に立つものです。
 そこで15年度に続いて16年度も、街づくりの会(肢体不自由)、まごころ作業所(視覚障害)、荒川区聴覚障害者協会などと、ITボランティアに携わる人、あふネット、荒川区障害者福祉課が集まり荒川区障害者IT活用推進協議会を開催してきました。
 15年度の会議の成果として、ITボランティア向け講習会、アクロスあらかわのプロジェクター購入などがあげられます。
 この会議の中で当初から、区の各障害者向け講習会が3、4回と少ない、講習会のあと継続して勉強できる機会やわからないことや困ったことがあったときに相談にのってくれる場所がないという意見が出ていました。そこで、障害者のIT活用を進めるためのサポートセンターをつくれるといい、という声が上がっていました。しかし、経費、人材などの面で課題が多く、またすぐに区の予算を計上できるというものでもなく、これまでは話題に上がるだけで終わっていました。

 しかし、このままの状況では進展がありません。課題は多くともできるところから始めようということで、あふネットでは障害者ITサポートセンターの開設を計画しています。
 第1回目の開設準備会を12月22日(水)にアクロスあらかわで行い、11名が参加しまし、ユーザーからの希望やサポートセンターの業務内容について意見交換をしました。
話し合われた内容は、以下の通りです。

*事務局(連絡先)は、あふネット事務所において、コーディネートを行う。

*利用者の希望として、
・ 実際にインターネットをやりながら教えてほしい。
・ 自分のペースでゆっくり教えてほしい。
・ インターネットでの検索のコツを知りたい。
・ 画面で音が出なくなった場合の対処を知りたい。
・ 教えてもらったときはわかったつもりになっても、あとになると忘れてしまう。教えてもらったものをどのように残してあとで再確認できるようにしたらいいのか(テープやボイスレコーダーに入れルことが多いようです)。
・ 質問をする際に荒川福祉メーリングリストを活用する。あるいは、ITサポートセンター専用のメーリングリストを開設する。
・ 買ってすぐの初期設定、各種ソフトのインストールと設定、セキュリティの設定など、一度やってしまえば、その後は何度もやることのないものをやってもらえるとありがたい。


*サポートセンターのサポート範囲、業務内容


・ 東京都障害者ITサポートセンターその他との連携を考える。
・ 電話相談、出張サポート、持ち込み受付。
・ 上記については、事前にスケジュールを決め、交代であふネット事務所に待機する。
・ 障害者向け講習会。
・ ボランティア向け講習会(新しいサポーターには受講してもらう。あるいは都のITセンターの研修会を受けられるものなら受講してもらう。
・ 音声パソコンボランティア養成講習会。
・ 相談や講習会を通してつまずきやすいところや初心者にわかりやすい教え方などをまとめた参考本などの作成。
・ パソコンや周辺機器を買うときの相談から設定まで一括でやれると、あとのフォローがしやすい。

*今後の課題としては、

・ 障害者向けでもさまざまな機器やソフトがあるので、それぞれへの対応をどうするか?
・ サポーターへの謝礼や練習用に購入するソフトの代金に充てるために費用をいただくが、その妥当な額。
・ 障害をもつサポーターの就労につなげられないか。
・ 行政との連携の在り方。

*今後の予定

・ 1月: 荒川区障害者IT活用推進協議会(日時は未定)
・ 第2回準備会 1月25日(火)午後1時半、アクロスあらかわ
・ 東京都障害者ITサポートセンター見学(調整中)。東京都の障害者ITサポートセンターが新宿区戸山の都立心身障害者福祉センター内に開設されましたので、見学に行き、どのような協力体制ができるか検討するつもりです。

(注:荒川福祉メーリングリスト:荒川区の障害者福祉、街づくり、IT活用、子育てなどに関心のある人たちがメンバーのメーリングリストです。管理はあふネットで行っています。参加希望者はあふネット川口まで)


* 特別支援教育

15年3月に国の調査研究協力者会議が「今後の特別支援教育の在り方について」の最終報告をまとめ、その年の12月に東京都の心身障害教育改善検討委員会の最終報告が出されました。それを受け、都内では各地で都や区市町村、障害者団体(主に親の会)などが都の最終報告についての説明会を開催してきました。

荒川区では、障がい児をもつ親の会「荒川みんなネット」とあふネットとが共催して東京都の担当者を招き、説明会を行いました。この説明会には、親、教育・福祉関係者、区議などおよそ40名の方が参加しました。
その後、参加者の中の有志で(仮称)「特別支援教育自主検討会」を発足し、特別支援教育や、障がいを持つ子どもも持たない子どもも地域の学校でいっしょに学ぶには何があるといいか、どんな学校がいいかなどについて意見交換をしてきました。
その中で、カリフォルニアに出張した際、ダウン症を持つ子どもを現地の学校に通わせた経験を持つ重冨さん(前荒川みんなネット代表)が、教室の様子を写したビデオを見ながら解説する会を数度設けました。

 このビデオと説明会を広げ、1月16日(日)午前10時からアクロスあらかわ1Fホールで、あふネットセミナー25「アメリカ障がい児教育の現場から」(荒川みんなネット共催)を開催することにしました。特別支援教育という枠にとらわれることなく、子どもたちを通わせたくなるような学校のあり方について率直な意見交換をしたいと考えています。

 昨年12月の荒川区議会定例会で、須永区議が特別支援教育に関する荒川区の取り組みについて質問されましたが、教育委員会の答弁は、法令など国や東京都の制度が整うのを待って対処したいというようなものでした。たしかに通知などがこない限り区としては具体的には動けないのでしょうが、私たちはすべてはっきりしてから動くのでは遅いと考えています。
私たちは、たとえ少しでも現段階でできることを行い、親をはじめとした区民と行政とが協力して、よりよい特別支援教育へスムーズに移行できるようにしていきたいと考えています。

* 市民活動推進助成金

サポートセンターであがっている収益を地域の皆様に還元するため、昨年から総額50万円を上限とし、あふネット市民活動推進助成金を設けました。
これは、地域に根付いた活動をしていながら、資金不足のためにやりたいことができていない団体を応援するとともに、そのような団体と連携し、協力し合うことでより効果的な活動ができると考えてのことです。

昨年は初回ということ、またPR不足ということもあって、応募総数は5件にとどまりました。その中で、トラムあらかわへ、精神障害者グループホームの火災報知器とエアコン設置費用の一部として17万5600円、スペシャルオリンピックス荒川区実行委員会へ「トーチラン実施に関わる物品購入」に10万円、介護サービスをよくする会荒川の「荒川区内特養ホーム及び老健の訪問調査と報告書作成」に9万6千円、荒川区いきいき健康マージャン教室へ「健康マージャンのための講習会、携帯用麻雀卓購入」に9万6千円を助成することになりました。
 17年度も継続して行うつもりです。助成金額は少ないですが、ぜひ荒川区内外の市民団体の皆さんに活用していただきたいと思っています。

* のど自慢大会

昨年1月から始めたのど自慢大会は、アクロスあらかわ、あるいはアクト21を会場にしてほぼ毎月開催してきました。
昨年は8回開催してきましたが、知的障害の人たちを中心に、心の病のある人(ある程度落ち着いた人ですが)車いすの人、視覚障害の人など、さまざまな障害をもつ人が参加してくださっています。
毎回少しずつ趣向を変え、いまでは一人一人が歌うカラオケコーナーのほかに、一人が数曲歌うミニステージコーナー、ピアノ伴奏にあわせて会場の人がいっしょに歌う「みんなで歌おう」コーナーなどがあります。カラオケ機材を格安で貸してくださっている「ミュージカンテ・アマネ」の関さんがピアノ演奏をしてくださり、時にはサポートセンターのヘルパーのギター演奏も入ります。また、プロジェクターを使って、歌詞をスクリーンに投影して、会場の人が顔を上げて歌えるようにしています。

 回数を重ねるにつれ、ポスターやちらしの配布、当日の飾りつけや買い物など準備の段階から、本番の進行、さらには盛り上げまで知的障害をもつ人たちが手伝ってくれます。というよりむしろ中心になってやっています。あさがお作業所に通っている小川くんが実行委員長として中心になって準備をしてくれています。準備から手伝えるということもあるのでしょう、毎月開催することがみんなの楽しみになっているようです。
事務所でやることといえば、機材レンタルの確認とポスター・ちらしの作成などほんの一部だけで、会を催すことがまったく負担になっていないのです。
11月に開催した第8回では、参加費と寄付金を10月に火災で類焼した精神障害者通所授産施設荒川ひまわり第2の義援金にまわしたところ、2万円弱のお金が集まりました。
今後もできるだけ障害をもつ人たちにやってもらうことを広げて、新たなイベントをいっしょに企画していくつもりです。

* スペシャルオリンピックス

2005年2月に長野で開催される知的発達障害をもつ人たちのオリンピック「スペシャルオリンピックス冬季世界大会」に向けて、500万人トーチラン(聖火リレー)が全国各地で行われています。
東京でも東京実行委員会が中心になり、23区のほとんどでトーチランやバザー、PRなどが行われてきました。
荒川区でも手をつなぐ親の会、荒川のぞみの会、あらかわ歩こうズ、よせぎフットサルクラブ、荒川みんなネット、荒川区社協、あふネットなど知的障害の人たちと関わりのある団体と、荒川区文化村、障害者スポーツ指導員協議会などが集まってトーチラン荒川区実行委員会をつくり、あふネットを事務局にして取り組んできました。
おかげさまで、トーチランナー60名、伴走者40名、ボランティアランナーは100名以上の参加をいただき大盛況のうちに終わりました。
参加に当たって皆様からいただいた寄付金などから経費を引いた収益がおよそ30万円です。半分をスペシャルオリンピックス長野大会事務局へ送り、残り半分をトーチラン荒川区実行委員会で、2月26日に行われる長野世界大会開幕式への参加のためのバス代などに使わせていただく予定です。
このトーチランの成功に当たっては、障害者団体のほか、区内商店街やライオンズクラブなどたくさんの方たちにご協力いただきました。その方たちの協力がなければ、このようなイベントは成功しなかったと思います。紙面を借りてお礼申しあげます。

収支計算書(暫定)
*収支
科目
金額(円)
摘要
寄付
844.500
参加、Tシャツ、トレーナー
合計
844.500
 

*支出

科目
金額(円)
摘要
購入費
300.000
Tシャツ、トレーナー
保険料
20.250
当日の行事保険

広告宣伝費

25.000

チラシ5.000枚

消耗品

121.378
バンダナ、写真ほか
炊き出し材料費
24.752
ゴール地点炊き出し
通信運搬費
6.520
 
雑費
33.100
施設使用料、写真現像ほか
合計
531.000
 

*今後の使途

差額(A)
313.500円
スペシャルオリンピックス長野大会本部へ  B=(A*1/2)
156.750円
トーチラン荒川区実行委員会へ C=(A*1/2)
156.750円
あふネット市民活動助成金  D
100.000円
長野大会応援ツアー補助  E=C+D
256.750円

 

サポートセンター実績報告
2003年4月、障害者向け居宅・施設サービスが措置制度から支援費制度に移りました。
あふネットサポートセンターは、この支援費制度開始にあわせ、それまでのサービス水準を維持するために急いで開設しました。十分な準備もできず利用者の皆さんにはたいへん迷惑をかけてきましたが、利用者からのねぎらいや応援もあって、なんとか今日までに発展してきました。
スタートした時点では、荒川区内は11名、区外は4名、をあわせても15名で、すべて身体障害をもつ人の日常生活支援でした。いまでは、毎月ほど35名から40名の方が利用されています。成人の身体障害者と知的障害者の利用者数がほぼ同数ですし、児童は成人のそれぞれの半分くらいと、障害種別に偏らないで幅広く利用されています。
 これは、知的障害者や児童などそれまでは利用したくても制度が整っていなかったために利用できなかったり、サービス提供事業者が少ないために利用できなかったという人たちや、家族介護で何とかしのいできた人たちが利用しはじめたからだと考えられます。言い換えると潜在的なニーズが、支援費制度が浸透するにつれ、表面に現れてきたということでしょう。ところが、サポートセンターではヘルパー不足で要望に応えられていないケースがまだまだ多いのが実情です。
 サポートセンターでは、まず利用者に楽しんでいただくことを第一に考えています。サポートセンターを利用すると楽しいと感じてもらい、楽しいことをすることで、利用者本人がおのずと自分のやりたいこと、できることを広げてくれると思っています。準備や後片づけを手伝ってくれる夕食会やのど自慢大会などはその好例でしょう。
 しかし一方で、知的障害をもつ人や児童に関しては、単に時間で預っている、散歩に連れて行くという段階にとどまり、本人の自立や社会参加を進める支援までには至っていません。
本人の自立、社会参加を進めるため、あるいは親亡き後に地域で暮らし続けるためには、月にわずかな時間で関わっているあふネットサポートセンターだけでできるものではなく、他の事業所、家族、通所施設、行政などと連携し、全体としてコーディネートすることで初めてできることです。しかし、誰が中心となってコーディネートをするかが大きな問題です。あふネットサポートセンターでも、利用者本人を含め、より多くの人たちと協力し、できる限りのことをしていきたいと思っています。

* 夕食会
 サポートセンターは365日開いています。時には誰もいなくて鍵を閉めることもありますが、基本的にはいつでも開いています。近くを通ったときにぶらりと立ち寄って、お茶を飲んだり、おしゃべりをしたり、あるいはパソコンの勉強をしたりする人もいます。
人が集まれば、それだけにぎやかで楽しく、またいろいろな情報交換や近況報告などができます。
また毎夕、通所施設を終わった人たちがサポートセンターの利用者として事務所にきて、いっしょに夕食を食べています。時には近所の知的障害をもつ人たちも食べに来ます。学校や作業所が休みの日にもサポートセンターに集まり、お昼ごはんを作って食べたり、プロジェクターでイベントのビデオや映画を観たり、買い物や散歩、プールなどに出かけています。
このようなとき、毎回ではありませんが、利用者やその他の障害をもつ人たちがいっしょに買い物に行ったり、野菜の皮をむいたりの支度や、食べ終わった後の後片付け手伝ってくれることもあります。
 特に年末に学校や作業所などが休みのときは朝から夕方まで入れ替わり立ち替わり集まり、たいへんにぎやかに過ごしました。
 夕食会や土日に集まって生活する雰囲気をデイホームなどに生かしたいと考えています。

* アパート
 昨年の7月から都電熊の前停留所のそばにアパートを借りて、サポートセンターの利用者のみなさんに使ってもらっています。6畳の畳の部屋と4畳半の板の間、台所(横に長くいっしょに食事の支度をするには便利です)、お風呂(洗い場が広く、介助に便利です)、トイレのある部屋です。
 ヘルパーといっしょに泊まったり、事情があって家ではお風呂に入ることができない人がお風呂に入ったり、あわせて洗濯や食事をしています。また、ヘルパーといっしょに調理をしたり、手芸をしたりする場としても利用していただいています。
まだまだ半分ほどの日数しか利用されていないのですが、自立へ向けての体験の場、生活の基礎を築く場、障害をもつ人たちが楽しむ場として利用してもらえればと思っています。

* サポートセンターの利用実績

2004年4月〜11月にかけてのサポートセンターの利用実績は以下の通りです。
(サポートセンター、支援費利用実績一覧)

身体
知的
児童
合計
人数
時間
金額
人数
時間
金額
人数
時間
金額
人数
時間
金額
4月
15
2,036.5
4,688,400
6
118.0
360,750
4
108.0
278,420
25
2,262.5
5,327,570
5月
15
2,038.0
4,516,050
6
114.0
35,997
4
85.0
314,560
25
2,237.0
4,866,607
6月
13
1,861.0
4,239,400
6
128.0
397,060
4
42.0
268,620
23
2,031.0
4,905,080
7月
14
2,168.0
4,800,570
10
165.0
456,750
4
89.5
316,270
28
2,422.5
5,573,590
8月
14
2,104.0
4,645,010
12
199.0
551,970
3
139.5
573,050
29
2,442.5
5,770,030
9月
15
2,100.0
4,635,490
13
179.0
519,580
4
138.5
517,100
32
2,416.5
5,672,170
10月
16
2,132.0
4,716,980
13
181.0
483,190
8
157.5
507,380
37
2,470.5
5,707,550
11月
15
2,163.0
4,806,630
14
196.0
554,670
8
113.5
404,520
37
2,472.5
5,765,820

(利用者数)
7月以降、知的障害をもつ人たちと
子どもたちの利用が増え、障害の種別や年齢をこえて利用されるようになって来ました。
(利用時間)
身体、知的、児童とも
微増傾向にあります。
(収支)
身体、知的、児童とも
微増傾向にあります。
グループホーム(GH)・デイホーム(DH)開設準備
2004年後期活動報告

GH、DH企画設計担当:文村秀哲
* はじめに
会報に記事を掲載するのは、今回が初めてとなります。私があふネットに関わって半年間になりました。あふネット等のメーリングリスト内では色々と書いておりますが、改めてここで現在までのいきさつを述べたいと思います。
 きっかけは、あふネットで今年度中(2004年度)に重度身体障害者GH(以下単にGHと記述します)を東京都のGH設立補助金を主財源に設立すること、並行してDH事業を立ち上げていきたいということでした。縁がありまして、私が7月から関係することになりました。私が関わる以前にもGHへの入居希望者や興味がある方、その父母の方々、関係のある施設職員等で準備会を立ち上げており、GHの概要説明や勉強会、東京都の補助金事業の内容、今後の活動方針などが議論されていました。その時のレポートは今もあふネット事務所にあり、私も拝見させて頂きました。
 ここでGHの位置づけを改めて確認しますと、小規模ケア付き居住支援(居宅サービス)の範疇にあります。GHでは一人一人が個室を持ち、少人数で地域での共同生活を行い、世話人さん等から日常生活の援助を受けながら暮らしていきます。少しでも早く皆さんが期待しているGHという暮らしの選択肢を多くつくれるよう取り込んでいきたいと思います。

* 活動方針(目標)を確認
 表1の目標(次ページ)は2004年7月4日付で川口理事長に提出したものの内容です。会報用に体裁は変更しております。この時点でまず、GH及びDH開設までの日程と実現するための活動内容、方針を示しました。
すでに物理的に私が関わった7月初めの時点で、GHを今年度中に建設することは困難であると思われました。仮に今年度末(2005年3月末)で完成するとした場合、規模にもよりますが、入居者5名分で延床面積60坪の木造2階建てで適切な施工期間を考えると約6ヶ月はかかります。建設工事の着工を10月から行わなければ年度末までに間に合わないと思いましたので、早急に土地(借地)を探そうとしてきました。もちろん設計期間は3ヶ月も取れない状況になります。当初は荒川区内という条件ですので、2ヶ月もあれば容易に探せるのではと思っておりました。というのも以前私はある美容室の設計において、今回と同じく空き物件探しから関わっていた経験がありましたので、数件の候補地くらいは不動産屋を廻れば出てくるはずと思っていたのです。しかし、結果的に予定していた期限になってもなかなかこちら側の条件と合致するものが現れず、方針を変えなければいけない状態になってしまいました。後で知ることになるのですが、他所の同型のGH(見学した所)もこの事業地確保に苦労されていたらしく、確定までに1年〜2年を費やしておりました。
予定は変更になりましたが、逆にGHの実態をよく知る時間が得られること、入居予定者である主として重度重複障害の方達を知る機会をつくれること、建設準備会を入念にできることから、良かったのではと考えております。


表1、今年度の活動目標と結果報告表

(注)目標は2004年7月4日付のものを表記しております。
目標
グループホーム(GH)
目標
デイホーム(DH)
事業地
(借地、
貸家 )
の選定
・今後の活動方針(目標と概要)を示す
事業地
(借地、
貸家)
の選定
・今後の活動方針を立てる
・私が関わる前6月までの活動資料を読み込む  
・荒川区障害者福祉課へ相談、活動報告
●不動産屋へ仲介を依頼し始める
●不動産屋へ仲介を依頼し始める
   
・GH仮想計画案を提出 ・DH仮想計画案を提出
・第1回グループホーム学会へ参加  
●空き地、空き家を地図を使って確認し始める ●空き地、空き家を地図を使って確認し始める
   
▲GH「あじさいホーム」(新宿区)見学(8/28)  
設計期間・施工者
選定
*この時点で未だ事業地が決定できていない  
▲GH「フロム千束」(台東区)見学(9/1) *候補物件が数件出てくるが、条件に合わず
●ひろば館へ事業地募集チラシを配布し始める
・旧町屋三丁目ひろば館跡地活用企画が上がる
●ひろば館へ事業地募集チラシを配布し始める
・旧町屋三丁目ひろば館跡地活用企画が上がる
・定例会にて中間報告(9/25) ・定例会にて中間報告(9/25)
10
●尾久地区において候補借地が1箇所出てくる
設計期間・
施工業者
選定
 *都電沿線を第一希望とすることを確認する
・国際福祉機器展見学(10/15)  ●尾久地区において候補借地が1箇所出てくる
・GH仮想規模計画案を再度提出  
   ・DH仮想計画案を再度提出
11
建設期間
(約5〜6ヶ月
   *DH単独ではなくGHとの併設で検討する
*荒川区へ今年度中のGH設立は物理的に困難であることを伝える  
・候補地での規模計画(GH単独案)を提出  
12
   ・候補地での規模計画(DH単独案)を提出
▲「アポロ」(台東区)見学(12/7)  
・旧町屋三丁目ひろば館跡地活用計画書を荒川区障害者福祉課へ
  提出(12/14)
 ・旧町屋三丁目ひろば館跡地活用計画書を荒川区障害者福祉課へ提出(12/14)
・知的障害者GH講演会(杉並区)参加(12/12)  
▲「一歩」(小平市)見学(12/15)  

(備考) ●印は事業地探しの活動に関連するもの    ▲印はGH見学活動に関連するもの

GHに関しては、新築とする案、既存建物を改修、増築していく案があります。知的障害者を対象としたものであれば、既存建物を改修する方法も考えられますが、身体障害者を対象とするので、幅の狭く、上階、下階の移動が階段であることが多い既存家屋はそこを改善するための改修費用が多くかかる傾向にあります。ですので、新築とすることを第一希望とし、仮に改修しやすく、適切な広さが確保できる物件であったのならばそちらを選択するという方針にしております。20年間位の定期借地で広さ40坪〜60坪を確保している場所を目安としております。
DHに関しては、車いすでも容易にアクセスしやすい、既存建物の1階で、浴室やトイレの増築、改修ができる場所を探すことにしております。広さは建設費、運営上の家賃設定から広さ15坪〜20坪を目安としております。
これまでの結論から立地条件、管理条件や建設条件を考えると、GHとDHを併設することが双方の利点を活用でき、この荒川区という地域性になじむのではないかと予想しております。土地や建物の条件により、十分の広さが確保できないのであれば、単独機能での運営を考えざるを得ませんが、双方は近接した立地とすべきであると考えています。

表2、GH,DH概要表
項目
デイホーム(DH)
グループホーム(GH)
立地条件
・あふネットでの最初の事業なので、あふネット事務局(西尾久)に近いことが望ましい。→尾久地区、町屋地区中心
・利用予定者を考えると、比較的都電沿線が多いことから、その近くが望ましい。 ・住生活に支障のない静かな環境であり、近隣関係が良好で、生活する上での環境が整っていること。
・地上1階部分で、歩道からアクセスしやすいこと。 ・敷地周囲に公園や街路樹等があることはプラスの条件となる。
・デイホームの営業に理解がある貸主であること。 ・新築を前提とするため、空き地(既存家屋がない状態)で、借地となっているもの(20年位の定期借地権等が利用できる所)
建物規模・
機能
・延床面積:15坪?20坪 ・延床面積:60坪程度
・浴室を設置でき、トイレを車椅子対応に改修できる ・入居定員4〜5名(重度重複障害者を主な対象とする)
・2面以上開口部(窓)が取れる ・居室面積(個室):8畳/室(収納部分含む)
・台所(みんなで料理ができる広さ) ・東京都のGH設置基準(Bタイプ)に則った機能を満たすこと。
・食事、工房、趣味の空間(フリースペース) ・駐輪場(2〜3台分)
・小上がり(床座対応)と縁側(半屋外の空間) ・駐車場は1台分取れれば望ましい。
・納戸 ・庭、テラススペース
・駐輪場(2〜3台分)  
GH:入居者負担金
    □家賃  :4〜5万円/人
□食費  :3〜4万円/人
□光熱費 :1万円/人
□管理費 :未定
DH:運営者負担金
・敷金と礼金、不動産仲介費は家賃の6ヶ月分程度。 □その他の経費:
・家賃は1万円/坪以下を目安とする。 ・前記の負担額はあくまでも目安として考えています。
  ・負担額はそれぞれの入居者に応じて最終的には決定する方針。
建物の
考え方
 ・採光、換気、通風、空調に配慮する。
 ・地震等の災害から人命を守る構造とする。
 ・健康な環境を提供する。
 ・バリアフリーのつくりとする。
 ・汚れ等の手入れがしやすいこと。
 ・様々な人が生きる活力を得られる場所とする。
 ・収納スペースを多く確保する。
 ・食事、入浴のサービスを充実させる空間、設備とする。
・簡易な宿泊機能を備える。 ・適切な避難経路を取る。
・行事紹介、広告物、手作り品の陳列ができる棚を設ける。 ・管理(サービス、防犯、清掃等)がしやすいよう、動線を整理し、機能分けする

* 具体的な行動

・ 事業地探し
主として尾久地区、町屋地区を中心に候補地を探し、この地区の不動産屋をまわり、空き物件、土地を仲介してもらうこと、ひろば館等の公共建物内にGH、DHづくりの宣伝及び事業地(空き地、空き物件)募集チラシを置いてもらうこと等をしてきました。チラシ配布については福祉課の方から何件かの公共建築物へ置いてもらえるように便宜を図って頂きました。大抵のひろば館にはチラシを置かせてもらっています。今後もより多くの区民に呼びかけられるよう、一般公共施設や民間で公共性のある建物へチラシ配布を続けていきたいと思っています。
・ GH、DHの仮想計画づくり、候補地での規模想定計画図の作成
荒川区内のある敷地、建物の広さ、使用者数等を想定し、計画を進めて参りました。そうすることで、いざ適切な物件が見つかった時の目安にもなりますし、設計期間の短縮にもつながります。今後も改良を重ねながら行っていきます。
・ 12月14日に「町屋三丁目ひろば館跡地活用計画書」を提出
GH設置を希望する動機やこれまでの事業開設へ向けての経緯、立地環境の適正、重度身体障害者GHとDHを併設することを主目的とした企画内容(予算も含む)を荒川区へ提出して参りました。この敷地を活用することを第一希望としている段階です。結果は区より判明次第、順次報告していきたいと思います。
・ 他所(荒川区外)のGH見学会を4件実施
設計する上での参考、ヒントになればよいと思い、既にGHを開設している所へ見学に行きました。見学をやっていくうちに、設計者だけではなく、これからGHに関わる関係者にとっても大変有効であると考えるようになり、実施3回目から広く参加者を募集する形を取っております。見学した所は表1に載せてあります。これらの見学レポート及び4箇所の比較分析も含め、今後会報に載せていきたいと考えております。

例:見学時の様子(あじさいホーム)
* 今後の活動方針

以下に具体的に記述しました。
@ GH事業地を5月の2005年度東京都補助事業申請に間に合うように決定する。DHについてはGHの動向を見て、関係者と相談した上で単独で先行して行うかを判断していく。今までの不動産ネットワーク、関係諸団体から新規の情報を求めてさらに選定活動を続けていく。都有地や区有地の借用等も働きかけていく。

A グループホーム見学会を引き続き行う。(1〜2ヶ月に1回位のペースで行えればと考えています)さらに参考ということで、施設等の見学も行く。これらの活動は問題点の共有と認識を深めることにつながります。管理人やヘルパーの方々の現場での生の声を聞くいい機会でもあります。参加者を多く集められるよう適切な期間を取り、幅広くメディアを使って呼びかけていきたいと思います。

B あふネットセミナーを開催する。最初は様々な方々をお招きしてGHについて講演をしてもらい、シンポジウムにつながるようにする。議論できる下地ができた段階で聴衆参加型のディベート(対論)形式も導入し、GHの課題を新たにしていく。

C GH、DH勉強会を有志で結成し、月1〜2回のペースでテーマを決めて行っていく。ここで出された案件や議事進行は会報等に載せ、広く情報を共有し、関係者へ通知するとともに、意見が多数でてくることを期待する。

D 仮想計画、バリアフリーの空間を引き続き研究し、その成果を活かし設計していく。
E あふネットホームページ「グループホーム」の欄を充実させる。

以上、今回は2004年後期のGH、DHづくり活動報告と今後の活動方針を紹介いたしました。今後とも御協力の程よろしくお願いいたします。

交通バリアフリーに関する報告
交通バリアフリー・環境対策担当:星野近人
【ノンステップバスの採用に向けた取組みなど】

 今年度(2004年度)内の運行開始が予定されているコミュニティバスですが、2003年7月にあふネットセミナーで取り上げました。その後、素案の中に書かれている車両が、車椅子対応リフトは付くものの階段のある車両とされていたことがわかり、2004年1月に区との意見交換を持ち、その後ノンステップバスとする方向と聞きました。
 しかし、前助役の不祥事で運行会社などの見直しが行われることになり、また採用する予定だった車両のメーカー(三菱ふそう)のリコール隠し問題もあり、ノンステップ車両の採用が危うくなり、また運行開始予定も昨年秋頃だったのが、遅れています。区に対して提出すべく昨年6月に賛同を呼びかけた「荒川区内を走るコミュニティバスにノンステップ式を採用することに関する要望書」に、全国からの賛同や応援のたくさんのメッセージもあり、担当する都市計画課へノンステップバス採用が強い要望であることを伝えることができました。十分認識の上で最大限の努力をして下さっていると感じています。
車両・運行会社などは、現在の時点では発表になってはいません。
【具体的な参画について】
 利用時などの応対の仕方、スロープ板や固定具の選定、乗り降りしやすいバス停などを提案したり、実際に使われるバスの車内や乗降などを運行開始前に体験したり、運行会社の方との交流したりする機会などを持てないか、12月に都市計画課と話し合いを持ち、実現の可能性も出てきています。
 運行開始前後には、運行する会社の方や都市計画課の方をお招きして、あふネットセミナーも行いたいと考えています。
 提案づくり、体験機会、あふネットセミナーなどには、みなさまのご協力、ご参加、ご協力をお願いします。


【汐入地区のアクセス】
一方コミュニティバスは、区役所・町屋方面とのアクセス改善が期待された汐入地区を通らないようで、南千住駅西口発着のようです。
東口・汐入を走る都営バスの使用車両をノンステップバスにしたり、ノンステップバスの運行時刻を指定しバス停やインターネットで時刻表を見られるようにして南千住駅乗換えで結ぶこと、また、南千住駅西口東口間を直接結ぶ道路が開通する時のコミュニティバスの汐入延長や、都電の南千住延長なども視野に入れて考えることができるのではないかと思います。
*住民参加によるバス停づくりの例

地元区民と行政、バス会社などが関わり、ワークショップで設計された「駒大グランド」バス停。

主な工夫は4つ。
1.乗り降りしやすくするため、バスがぴったりと停留所に沿って停車できるよう、ガードパイプ・案内表示・ベンチなどが車道から少し離れた場所に配置されています。

2.どのタイプのバスが来ても、屋根の柱やガードレールが扉位置に重ならない設計です。







3.木を残しながら車椅子で通れる幅を確保し、バス停の案内表示も車椅子で見られる方向を向いています。4.警告ブロックも、視覚障害の方の意見を取り入れた配置です。(世田谷区・小田急バス)

 

 

 


(2)北区交通バリアフリー基本構想(王子駅周辺)

都電荒川線自体は非常に便利ですが、山手線大塚駅や有楽町線東池袋駅が階段のみなど、乗換えは非常に不便です。
 王子駅も、都電に近いJR中央口は階段、車いす対応エスカレータのあるJR北口やメトロ南北線のエレベータへは明治通りの歩道橋へ階段で上がるか、遠回りして信号を何度も横断しなければなりません。荒川区内ではありませんが、都電からエレベータで乗換えられるのも、車いす対応でJRに乗継げるのも王子駅だけですから、この不便さの解消に対する要望は、荒川区民からも大変強く、7月と8月にターミナルチェックと乗換え時間の計測を行いました。
 都電とJR,都電と南北線の乗換えは、階段が利用できる場合と、階段を避けた遠回りで、5倍から8倍所要時間が違うこと、また都電の停留所へのルートに段差があり、乗り場や乗換えの案内も不足していました。
 王子駅・周辺の基本構想が、田端・上中里とともに策定作業中で、すでに中間まとめに対する意見募集も終わり、最終段階になっていましたが、主に次のことを盛り込むよう要請する内容で乗換えチェック活動の報告書を北区役所へ提出し、前向きに事業者などに働きかけたいとのお返事を頂きました。

 ・都電電停への道を特定経路(重点的に整備するルート)とする。
 ・明治通り歩道橋のエレベータ設置か、信号(横断歩道)で直接渡れるようにする。
・都電、都営バスのバリアフリー化に向けた事業と予定期間を記載する。

王子駅ターミナル 乗換えバリアチェックの様子都電の電停とつながっている歩道に上がるのに、
4から5cmくらいの段差がありました。


王子駅ターミナル 乗換えバリアチェックの様子

参加者の方の提案で、車椅子対応エスカレータが設置されていて、将来エレベータがつく構想のあるJR北口、エレベータのある南北線5番出入口まで の乗換え時間を計りました。
JRへの乗換えは、階段しかない中央口を使うと1分くらいでできるのに対して、北口までは横断歩道 (信号)を3回渡って6分から8分かかりました。
南北線への乗換えは、1番出入口を使うと3分くらいなのに対して、北(ほく)とぴあ側にあるエレベータと、メインの改札にある券売機を経由して9分から14分かかりました。
なんとか、明治通りを直接渡れるようにして欲しいというのが、参加者の共通の意見です。

私たちの取組みが反映されることを期待して、北区の発表を待ちたいと思います。

(都電荒川電車営業所に電話で問い合わせたところ、報告書にも記載した8500型車両へのスロープ板搭載は、11月30日から行われているとのことです。これも体験機会の日程を決めたいと思います。)

荒川ひまわり第2火災義援金のお礼、再開のお知らせ
平成16年12月13日平成16年12月13日
社会福祉法人トラムあらかわ理事長 橋本 隆治
荒川ひまわり第2施設長 川村 絹恵

10月23日(土)におきました荒川ひまわり第2の被災では、多くの方からのお見舞い・義援金・励ましをいただきました。誠にありがとうございました。特にあふネット様・ならびにあふネット会員の皆様からは被災直後の火事お見舞い・差し入れ・備品の運び出しに始まり、パソコンなどの備品の貸し出し・さまざまイベントでの義援金活動など数え切れないほどのご支援をいただきました。おかげさまで、移転先も決まり、いただいた義援金や物品を活用しながら12月1日より新移転先にて活動を再開しました。
 このたびの火災による被害総額と移転に伴う費用とを合わせると500万円以上にのぼります。この被害額に対して、トラムあらかわ後援会が募った義援金が2,865,201円(12月13日現在)、加えて寄付物品の数々を元に活動が始められると判断、活動再開を節目に、トラムあらかわ後援会の義援金活動も終了しました。
わずか1ヶ月余りの間に、再建の目処がこのような早さで進められたのは、ひとえに関係者の方々また地域の方々の支援の賜物と感謝しております。皆様からの多くのご支援・ご協力を励みに今後とも活動していきたいと思います。本当にありがとうございました。
新住所:東京都荒川区荒川6−42−7−101
電話/ファックス:03−3895−6149(変わりません)
移転したところ
:社会福祉法人トラムあらかわ法人事務所;荒川ひまわり第2










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